Chelipさんが、弊社がプロデュースしていたユニット・R☆Mの『Lovin'You』(作詞・作曲:connie)をカバーすることになりました。その経緯について、僕からも少しお話をしたいと思います。
このカバーの話を提案したのは、昨年の4月2日(日)。Chelipのふたり&運営チームとお会いして、お話をさせていただきました。ちょうど2週間前の3月19日にはキャラメル☆リボンさんの東京ラストライブが行われ、1週間前の3月26日には本当のラストライブが大阪で行われていた、そんな時期です。東京ラストライブは弊社も協力していましたので僕も現場にいましたが、当日いろんな思いが僕の頭の中を駆け巡っていました。キャラメル☆リボンさんの東京初ライブが弊社主催の『ヤンヤン歌うステージ』だった縁もあり、キャラメル☆リボンさんには何度も『ヤンヤン~』に出演していただきました。でも、もっと弊社として力になってあげられることはなかったのだろうか…。今となってはあったか無かったかも分からないれども、後悔だけはしたくないなと、悶々としながら3月19日の夜を過ごしていました。
そんなとき、キャラメル☆リボンさんとも親しかったChelipさんのことが頭に浮かびました。Chelipさんにも『ヤンヤン歌うステージ』には何度も御出演いただいてましたが、イベント以外でChelipさんに力を貸すことはできないだろうか…。いろいろと思いを巡らす中で、マンガでいうところの電球がピカッと光るマークのように閃いたのが、connieさんの楽曲のことです。ChelipのふたりがconnieさんやNegiccoさんをリスペクトしていることはもちろん知っていました。ならば、'11年にR☆Mのために作ってもらった楽曲をカバーしてもらうのはどうだろう? 特に『Lovin' You』はChelipさんにも合いそうだから、いいかも!
そのぼんやりしたアイディアをかたちにするべく、まず最初に連絡をしたのは、もちろんconnieさん。久しぶりにconnieさんと電話でお話しましたが、「今はNegiccoの楽曲制作で多忙なこともあり、過去の制作楽曲を活用していただくのはありがたい」ということで、快く許可をいただきました。そして、前述の4月2日へと繋がっていきます。僕としてはあくまでひとつのアイディアの提案。受けるも断るもChelipさん側におまかせというスタンスでしたが、前向きな方向で話は進んでいき、今日の発売に至ったという流れです。
思い返せば、僕がChelipのふたりを初めて観たのは、2011年8月。皆生温泉でのイベントでした。そのときはまだChelipではなくラッテフレンズの藤井美音さんと井次麻友さんでしたが、その後Chelipを結成し、2018年になった今でも立派に活動を続けていることは奇跡だと思います。あくまで歌&ダンス&良質な楽曲のトライアングルをベースに活動を続けているChelipのふたりに僕は共感を覚えますし、頑張ってほしいと思っています。しかし、昨年から今年にかけて、同じようなトライアングルをベースに頑張っているアイドル、そして彼女たちを支援する媒体(店舗や雑誌など)に逆風が吹いているとしか思えないニュースが続いているのは、みなさんご存知のことでしょう。ますます二極化が進む今のアイドル界。それが良いのか悪いのか、正解はないのだろうけど、Chelipさんが『Lovin' You』をカバーすることが、今のアイドル界に何かのきっかけになればと僕は思っています。そしてもちろん、この曲がChelipさんのステップアップに少しでも繋がり、ふたりがこの曲をさらに大きなものにして、connieさんに恩返ししてくれることを願ってやみません。
本当は、リリース関連の対バンイベントにも関わりたかったのですが、今は遠い国の空の下から、Chelipのふたりの御活躍をお祈りしております。
最後に、今回のカバーの件を快諾してくれた、元R☆Mのるいとあんずにも感謝したいと思います。大切なオリジナル曲。寂しい気持ちもあったかと思うけど、大きな器と広い視野で受け入れてくれてありがとう。
2018年2月7日『ソング・フォー・ユー/Lovin'You』発売日に。 村山義典
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